夏の車トラブル【その2】炎天下では命取りにも!突然のエアコン不調に合わないために

クルマに乗る機械が多くなる夏。その分トラブルも多くなる。

前回の“夏の車トラブル”「バッテリー」に引き続き、“夏の車トラブル”【第2回目】の今回はエアコンのトラブルについて。

 

急に暑くなってエアコンをつけたら効かなかった、なんて経験はないだろうか?

今までエアコンを使用していない期間が長かったのであれば、故障にはなかなか気付かないもの。

猛暑になる前にきちんと動作するかどうか確認しておこう。

クルマのエアコンの仕組みとは?

エアコンガスが「コンプレッサー→コンデンサー→レシーバ→エキスパンションバルブ→エバポレータ」の順番で移動し、「気体から液体へ」「液体から霧状へ」「霧状から気体へ」と変化。

最後の霧状から気体へ変化する過程で、気化熱を利用して、エバポレーターを急激に冷やし、エバポレーターに車内に送る風を当てることで冷たい風を作り出す。
そして、気体になったエアコンガスはコンプレッサーへと戻る。この過程を繰り返す。

このようにクルマのエアコンは様々な装置から構成されている。そのため、エアコンが効かない原因と言っても様々な原因が考えらる。
・エアコンガスの不足又は漏れ
・コンデンサー(ファン)の故障
・コンプレッサーの故障
・エバポレーターの汚れ 等

複雑な構造から、故障の原因を判断するのは非常に難しいので、「エアコンの効きが悪い」または「エアコンが効かない」ことが判明したら、最終的にはディーラーなどで点検・修理してもらうのが確実だ。

 

異常に気がついた時に「故障」なのかを確かめる方法とは?

ディーラーなどで点検・修理してもらう前に、まずは自分で確認してみよう。

<手順1>フィルターの確認

「カーエアコンから空気が送風されない」「冷房に設定しているのに冷風が出てこない」などの異常を感じたら、
まずは「フィルターの掃除」を行なうか「フィルターの交換」をしてみよう。
フィルターの掃除または交換後、カーエアコンの効き目を確認して通常通り動作していれば、フィルターの目詰まりが原因であったことがわかる。

●カーエアコンフィルターの交換方法
1.グローブボックスを外す
2.フィルタカバーを外す
3.フィルターを交換する
4.フィルターカバーをつける
5.グローブボックスをつける

 

<手順2>エアコンとしての“機能”は正常か?

まずはエアコンを最も低い温度に設定し、外気切り替えレバー、あるいはスイッチを「外気」を取り組むようにセット。風量を最大にし、そのまましばらく走行してみよう。
正常な状態なら、車室内はしっかりと冷えるはず。
しばらく走行しても、車室内が「冷えを感じない」のであれば、故障の可能性が高くなる。

 

<手順3>エアコンベルトに異常がないか?

故障を感じた時には、エアコンベルトに問題があるケースも。
エアコンのスイッチをオンにしてから、エンジンをかける。
この時に、異音がする場合はベルト交換が必要な時期だ。

 

エアコンから「ガラガラ」「カラカラ」・・・異音は故障の前兆!?

カーエアコンから「ガラガラ」「カラカラ」といった異音がする場合、ブロアファンモーターが故障している可能性が。
ブロアファンモーターはエアコンの風を生み出す部品で、最悪の場合はエアコンから風が出なくなる。
また異音の原因として、コンプレッサーが故障している場合も。コンプレッサーが動かなくなると、エバポレーター・ブロアファンモーターといったエアコンの大事な部分を動かすことができなくなってしまう。こういった音は故障の前兆。
前述のとおり、クルマのエアコンは非常に難しい構造をしており、この場合は素人の手では直すことは困難。異音がした場合はディーラーや整備工場等のプロに依頼を。

 

自分で修理できるのはどんな場合?

不具合の状況から故障原因を特定できれば、場合によっては自分でメンテナンスすることも可能だ。
エアコンが効かない原因としてよくあるケースは、大きく「コンプレッサーの不具合」「エアコンガス漏れ・詰まり・不適量」「温度調節不良」の3つ。
前述のとおり、フィルターの目詰まりなら掃除や交換でOK。
異常を感じた時でも「エアコンフィルターの交換」「エアコンガスの充填」「バッテリー交換」については、自分でメンテナンスが可能。
このような対応をしても、エアコンから風が出てこなかったり、冷風が出てこなかったりする場合はプロによる修理が必要となる。
ディーラーや、整備工場等などに点検を依頼しよう。

 

<カーエアコンガスの補充方法>

エアコンの配管部分の中には、ガスの補充やガスの圧力を測るための道具を接続するカプラーという部品がある。
カプラーは、エアコン配管部分の高圧と低圧の2つに分かれており、エアコンガスを補充はするためには低圧のカプラーにエアコンガス補充金具を装着して、ガスを補充する。
なお、補充用のエアコンガスはフロンガスというガスが入っており、スプレー缶のような金属製の缶に密閉されている。

エアコンのトラブルを未然に防ぐための対策は?

<対策1>バッテリーに負担をかけすぎずに車内温度を下げる

駐車しておいて車内が暑くなっていたら、エアコンを全開にして数分待ってからスタート、というのは誰もが経験があるのではないだろうか。
ごく当たり前の流れだが、停まっていた状態からガンガンクーラーを使うとバッテリーに負担がかかるだけでなく、放っておくと冷却水の水温が上がりオーバーヒートを起こす原因にも。
少しでもバッテリーの負担を減らし、しかも急速に車内温度を下げるためには、

1.前後の窓を全開にして室内の熱気を出しながら走行
2.エアコンを1分位「外気導入」+「風速最強+冷」に
3.窓をすべて閉めてエアコンを「内気循環」に切り替える

という方法がオススメ。

 

<対策2>いざという時のためにしておきたい日頃からのメンテナンス

猛暑だった時、急にエアコンが全く効かなくなってしまった、なんて悲惨な事態を防ぐためにも、日頃からメンテナンスを心がけよう。
中でも空気を冷やすという大事な役割がある「エアコンガス」は要チェック。ガソリンスタンドでも補充することができるので夏は特に注意しよう。
「エアコンガスは補充したのに極端に冷えが悪い」という場合はコンプレッサーの故障やガス漏れ、ラジエーターや配管の水漏れ、エアコンフィルターのゴミ付着などが考えらる。
「なんとなくエアコンの効きが悪いかも」と感じた時には、放っておかず早めに点検を。

 

<対策3>外気が涼しくなってきたら

夕方など涼しくなってきたらバッテリーの負担を抑えるためにもエアコンを切ってみては。
「車内用扇風機」は安価なものがあるので使ってみるのも手。(車内で電気を使うことに変わりはないが、エアコンよりはバッテリーの負担は抑えられるだろう。)
気温が下がってきたら、自然の風をエアコン代わりに気持ち良くドライブ、なんて気分転換もいいかもしれない。

 

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