車を運転する人なら、飛び石が原因で「車のフロントガラスにひびが入ってしまった」という経験をした人もいることだろう。

自動車のフロントガラスにひびが入ってしまった場合はすぐに修理が必要で、傷の大きさによっては交換が必要なこともある。

「傷やひびも小さいし、放っておいても大丈夫では？」と楽観視することなかれ。実は、小さい傷やひびは大きくなってしまうこともあるのだ。

小さい傷は修理で済んでも、ひびが広がれば修理不可となり、高い費用を払って交換が必要になってしまう。

ではいったいどのようなケースで交換が必要になるのか。また修理の費用や期間、交換できる場所に関しても気になるところだろう。

今回は、自動車のフロントガラス交換に関する疑問にお応えしていこう。

①愛するマイカーのフロントガラス交換が必要なケースとは？

フロントガラスに傷やひびが入る主な原因は、走行中の飛び石によるもの。

高速道路のように高い速度域を使う場所では、前を走っている車のタイヤが小石を弾いて飛んでくることがある。石の大きさや当たり方によっては大きな傷になることもあり、どんなに注意していても他車が走行している限りは防ぐことが難しいのが現実だ。

フロントガラスにひびが入ってしまうと、ガラス交換をしなければならないケースも多い。その基準については、以下を参考にして欲しい。

1.傷やひびが大きい

フロントガラスの交換が必要かどうかは、傷やひびの大きさと500円玉を比較するとわかりやすい。傷やひびに500円玉を当ててみて隠れないのなら、フロントガラスを交換する必要があると思ったほうがいいだろう。

2.運転に支障がある

傷やひびが視界に入るなど、運転に差支えが出る場合もフロントガラスの交換が必要になる。運転に支障をきたす状況では車検に通らず、また、その時点で傷の大きさも500円玉を超えていることがほとんど。事故を起こす前に交換しておこう。

3.補修できない場所に損傷がある

傷の位置によっては修理ができないケースもある。ガラス上部と左右は端から4cm、下部であれば8cm以内に傷がある場合だ。この範囲内に傷ができてしまうと修理はできず、どんなに小さな傷であってもフロントガラスの交換が必要になる。

②交換をした場合の費用（値段&工賃）について

次に、ガラス交換に必要な費用について見ていこう。

・交換費用の内訳

交換費用の内訳は、フロントガラスの代金と交換作業料（いわゆる工賃）。これに消費税を加えた金額が請求される。相場は、軽自動車の場合で5万円～7万円、普通自動車の場合なら7万円～9万円と言われているが、車種によって変動が大きいため、あくまでも目安と考えておこう。

・何によって費用が変わってくるか？

交換作業の内容自体は、軽自動車も普通自動車も大差がない。では何によって費用が変わるのかというと、ガラスの種類やオプションだ。とくに運転支援用のカメラが取り付けられている場合は大きく変動する。

③交換に必要な時間はどれくらいか？

フロントガラスの交換となると、多くの場合は自動車ガラス専門店か自動車ディーラーに依頼することになる。どちらにお願いするにしても、交換作業は半日～1日あれば完成する店が大多数。朝一に持ち込めば、ほとんどの場合が夕方には受け取ることができるだろう。

できるだけ時間を短縮したい場合には、自動車ガラス専門店への持ち込みをおすすめする。業務の多いディーラーとは異なって、ガラス交換に特化した専門店なら作業開始までの無駄なやりとりが少なくて済むからだ。さらにディーラーの中には交換作業を専門店に委託しているお店も珍しくなく、二重待ちをするくらいなら直接専門店へ持ち込む方が早くなるケースが多いのだ。

④フロントガラスの交換はディーラーですべきなのか？

車の修理と言えば「ディーラーに依頼するのが当たり前」と言う人は多いはず。では、自動車ガラスの交換に関してはどうだろう。やはりディーラーに依頼すれば間違いない、と考えている人が大半なのではないだろうか。

もちろん間違いではないが、ディーラーで取り扱っているガラスは基本的に純正品のみ。社外品から選ぶことができず、自由度が低いのが難点と言える。もしあなたが「交換費用を抑えたい」「純正品より機能的な社外ガラスに交換したい」と考えているのなら、必ずしもディーラーでの交換がベストとは限らない。そこで選択肢に入るのが自動車ガラス専門店だ。

ここでは、フロントガラスの選び方や純正品よりも優れた機能を持つ社外品フロントガラスについて見てみよう。

・フロントガラス選択肢は3つある

フロントガラスの選択肢は、メーカーの純正品、輸入品、国産社外品の3つがあり、それぞれの特徴は以下となる。

メーカー純正品

純正品はメーカーの品質管理が徹底されており、ガラス自体に保証が付いている場合がほとんど。しかし高額であることがネックと言える。

輸入品

メーカー純正品に比べ、価格の安さが大きなメリット。ガラスの種類によっては純正品の半額程度のものもある。しかし、極端に安いガラスの中には景色が歪んで見えるなど質の悪いものもあるので、価格が安いという理由だけで選ぶことはあまりおすすめできない。

国産社外品

純正品よりも安く、純正と遜色ない品質が特徴。その理由は、純正品と同じガラスメーカーの工場で作られているから。

違いは自動車メーカーの刻印がないことくらいなので、とくににこだわらないのであれば国産社外品の選択もおすすめ。

・純正品より機能的に優れている「国産高級社外品：クールベールプレミアム」

さらなる快適性を求めるのであれば、純正品よりも高額ではあるものの機能的に優れている「クールベールプレミアム」を選択するのがおすすめ。

国産高級社外品のクールベールプレミアムは、人体に有害な紫外線と熱線である赤外線を99％カットしてくれるのが大きな特徴だ。日差しが強い日の運転も遮熱効果により快適になり、エアコンの効率も上げてくれるので結果的に燃費向上にもつながる。

まとめ

フロントガラス交換がどのようなケースで必要になるか、またどこで交換できるのかなど、基礎知識からフロントガラスの種類について紹介してきたが、疑問は解消できただろうか。フロントガラスの交換は、メーカー純正品に交換したとしても社外品に交換したとしても高額になることは避けられないだろう。いずれにせよ高額な費用がかかるのであれば、それぞれの好みやニーズに合った適正品を選べるように、ぜひこの記事を参考にして欲しい。

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